遠くの空に。

俺は、寒い中バイクをとばした。







裕子は最初から知ってたんだ…。



かのんの居場所を…。




この紙は、かのんの字。


だから、大輔も鈴夏も剣斗も見覚えがあった。





それに、裕子がわざわざ、かのんの名前をきいたり、かのんの将来の夢をきいたのも、俺に知らせるためだった…。



裕子が居場所を言わなかったのは、きっと他人からきいたら別れされられることを薄々知ってたから…。






そして、いつの間にか、吹雪高校の門の前についていた。




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