あなたとわたし 魔法と呪い

自販機前…なんでこんなよりによって人がいないとこで…


「最後になんかしないけどね。
ケジメの日だから。

先生と話したかった。」


「先生がいてくれたから、ずっと幹斗を見てこれた。好きでいれた。

今隣にいられるのほんとにほんとに…先生のおかげだから。

ありがとう。」


「お前は俺がいなくたって…ちゃんとずっと幹斗が好きだよ。

でも…ずっと…今までの奴らとは比べられない程…お前と幹斗のことは、
気になってたよ。」


「過保護だよね。
先生も…まだフラッシュバックする?」

「……ああ。
お前はもう気にすんな。

確かに俺にも幹斗にも消したいトラウマだけど…
お前等…二人には必要なことだったろ。」

確かにあれがなかったら…別れてたかもな


「先生がもし…独身だったら、好きになってたかもな。」

おっおおおい!

「女子高生にそんなこと言われるなんて…うれしいな。

でも俺も…独身なら…噂みたいに禁断に走ってたかも。」


「そう?先生の隣はやっぱり那智さんだよ。」

「志賀の隣は…んー俺のがあいそうだけど。

やっぱり幹斗なのかな。」


「また…会いに来ます。
嫌がられても…家にも学校にも来ます。

先生。だいすき。
ありがとう」

そう言って手を振ってどっかに走ってく恵子を見届けて、後に続こうとしたら、

「幹斗−。見えてんぞ。

ついでに最後の個人面談だ。
グランドこい。」


みっみつかってた。

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