片思いlovers
あともう少しで夏休みに入ってしまう。

そうなったらあまり会えない。
そんなことを考えると気が重くなるのが分かった。


「会えないのが嫌なら、誘えば?」

結衣はそう軽く言うけど、そんなに簡単なものじゃない。
断られたら悲しすぎるし、まずそんな勇気がない。

それにきっかけがないのにいえないよ・・・


そんなことを考えていたら、名前をよばれた。
サッカー部のクラスメイトだった。

「田原がよんでるんだけどっ」

そう言うと、行ってしまった。

どうしよう
でも迷っていてもしょうがない。

教室を出ると、廊下に田原がいた。


「・・・どしたの?」
なにも言わない田原が少し心配になってたずねる。

「あっ・・・あのさぁ」

そう言うと一呼吸おいて、話し始めた。
「夏休み、試合あるんだけど、見に来ない?・・・もちろん応援が少ないからだけど」

へんな理由を付けながらだが嬉しかった。

「うん。行くよ。」

そう言うと笑顔を見せて、走っていった。


会える理由ができた。



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