妖艶な月光と甘美なる熱い蜜
※第一章


「はー…ふられちゃったか」


我ながら、自嘲気味に笑う。

夜中、辺りは静かで、風の音が妙に月夜に音を与えていた。


今宵は、満月。

故に……、真ん丸な月が夜の主導権を握っている。


浮かんだ、星は夜空で月に従うように輝きを増している。


瞬間的に煌き、各々の役目を果たしている。



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