One WORLD in The TOWN.

†  Ⅰ  †

落下し終わってみると、身体は簡単に動いた。


そして辺りを見渡すと、ただ平々凡々に暗かった。


上を見ると空が見えた。


当たり前といえば当たり前だが(空から落ちて来たのだから)、取り敢えずは上によじ登らねばならない。


穴の中とはいえ、こうも窮屈ではダルい。


早く、どこか落ち着ける場所に行って、ゆっくりと今の状況を振り返りたいところだ。
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