向日葵の種


「やめるんだ!中野」


僕は、左手を両手で包む。
ポト、ポト、と小さい水粒が僕の甲に次々と落ちては丸まっていく。


「私だってこんなのいやだもんっ!!好きでこんな風になったわけじゃないっ!!」


「分かった、分かったからそれ以上――」


「でも先生だけは違った……」
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