鬼殺し
手錠部屋
目が覚めると見知らぬ部屋

左足首に手錠

その手錠は部屋の壁に沿って床の上の位置にぐるりと取り付けられている排気管に半固定されていた。

仁史(ヒトシ)は朦朧とした意識の中、徐々に明確になっていく視界に、7人の男女を認識した。

皆見知った顔。同じように意識朦朧とした顔で壁にもたれかかり、その足には金属製の手錠が見えていた。

大学の同じクラスで、何度も顔を合わせている7人だった。
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