美しい花−先生と甘い関係−【下】
心は開くのに時間がかかっても、閉じていくのは一瞬なのかもしれない。


本心は追いかけて誤解しないでって伝えたかったけど、怒って別れるって言われそうで怖かったの。


もう駄目なのは分かるけど、今はまだ少し逃げたい。


先伸ばしにしたい。





「桜、行ってこいよ!ケイなら俺が送っていってやるから」


「大丈夫だよ。それよりトキオも寝ておいでよ。起こしちゃってごめんね」






そう言ったのにトキオはあたしが家を出るまでずっとみていた。


ケイくん送って帰ってくると、またベッドに入って眠った。




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