君がいてくれるなら


ギュウギュウの電車の中

距離にして1メートルもない

満員電車だと、小さい私はいつも窒息まじかだ


人の間から見える先輩の頭は、人の密集していない空間にあって凄く楽そう


羨ましい…


そう思った時、先輩達の話が少しだけ聞こえてくる


「そう言えば将人、彼女とどうなったの?」

「は?…別に…。」


……………。

か…か…か…か…

カノジョ…?


カノジョってあの彼女?


…………


先輩彼女いたんですねぇー!!!!


私は思わず心の中で泣叫ぶ



あぁ…私のこっそりとした片思いが

私の見れるだけでも幸せっていう楽しみが


真っ白になった私の頭の中

凄い音を立てて、何かが崩れ落ちていく気がした。




< 14 / 147 >

この作品をシェア

pagetop