君がいてくれるなら


コンクリート作りの小さめの駅

建物の外より少しばかりヒンヤリした空気を含んだ風が、プラットホームに続く階段の上から降りてくる。

日に当ってほてった身体が少し冷める様な気がして、気持ちが良い。

改札を抜けて、連絡路を通ってホームに降りる。

ホームに吹く風は、やはり生温い。



私は都立高校に通う1年生
立野 実莉(タテノ ミリ)

午後から始まる部活に向ってる所


夏休みも中盤の8月の真っ昼間

こんな時間にこの駅から電車に乗る人は少くて、ホームにある人影はまばら。

よほど用が無い限り、この猛暑の中出歩く人はいないようだ。


やっぱり夏の部活、午後からってキツい

体育館とか、信じられない位暑いんだろうな

想像しただけで、戦意喪失…



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