君がいてくれるなら


「行こっか。」


校門を出て先輩が私の手をぎゅっと握る。

周りにはもちろん他にも沢山下校中の生徒がいて、見られてるかもって思うと恥ずかしくて周りを見渡す。


「どうした?」


先輩は不思議そうに私を覗き込んでる。


「あ・・・ちょっと、照れちゃうなって思って。」


私は繋いだ手を見てから、先輩を見て笑ってみる。

せっかく先輩から繋いでくれたのに、恥ずかしいからヤメテなんてとんでもないし


それに恥ずかしいけど嬉しいから、手は放したくない。


おまけに絶対に今私顔が真っ赤




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