君がいてくれるなら
私も先輩も、今日の記念におみくじはお守りとして持って帰る事にした。
さっき来た道を今度は駅に向かって歩きだす。
「初詣、また一緒にこような。」
いつの間にか私の手を握った先輩は、おだやかな表情で言って繋いだ手に力を込めた。
「はい。」
胸の奥は先輩の表情や言葉にドキドキさせられて慌しくしてるけど、私は嬉しい気持ちを伝えたくてありったけの笑顔で返事をした。
初詣をまた一緒にって
来年も一緒にってことだよね
それってまるで、さっき願った事叶い始めてるみたい
だとしたら私幸せすぎるって思うほど嬉しい
先輩と手を繋いで駅まで歩くこの道は、ふわふわしてすごくハッピーな時間で
ホントに現実!?って確かめたくなる。
だけど繋いだ先輩の手が力強いから、本当なんだ、大丈夫って思える。