隠れ鬼ごっこ
文「ん……」
拓「うっ……」
昴「怜に雅明…?」


3人も目を覚ました。


怜「皆、怪我はないか?」

俺の問いに3人は頷いた。

昴「なんだよ、この景色……」


この景色…世界はそれだけで禍々しく見える世界だった。


文「やっぱり……。場所は似てるんだ……」


文太が唖然としながら呟いた。


拓「一体全体何が起こってんだよ…」


拓海が呟いた時だった。


?「教えてあげようか?」

「!!!」


上の方で声が聞こえた。


しかし、姿は見えない。


怜「誰だ!?」


?「僕?僕はこのゲームの進行人だよ」


俺の問いに楽しそうに答えた。


それと同時に何処からか何かが降りてきた。


文「?ピエロ…?」


奴はピエロの格好をした奴だった。


雅「…!」


怜「!」


その姿を見た雅明が俺の制服をつかんだ。


その手は震えており、顔にはまた恐怖が漂っている。

昴「進行…人?」


ピ「そっ♪君達、ゲームに参加するんだよね?」


鼻唄を歌いながら聞くピエロ。


その態度に拓海が言い返した。


拓「ふざけんなっ!こんなゲーム誰が参加するかよ!今すぐ、俺達を元の場所に帰せ!」


ピ「…帰せ?帰せだって?それは無理な相談だよ。だって君達さぁ、もうゲームに参加しちゃってるもん」

「それが証拠に……ここには5つ分のビー玉があるよー」


ピエロがニヤリッと笑いながら指の間にビー玉を挟んで俺たちに見せた。


俺たちがなくしたビー玉に間違えないだろう。


(あの時のビー玉はこいつが…)


ピ「自分から参加したんだから、ちゃんとやって貰わないと♪」


ニヤニヤしながら言った。
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