プラネタリウム
優弥SID



「もう帰るか…?送ってくぞ?」



先生は優しくわたしの手を握りながら言ってくれる…。




けど、最後までいる。



逃げない。




「優弥…無理しなくてもいいよ?クラスにも入りたくないでしょ?」




怜も優しくわたしにそう言ってくれる。



もう、これで十分だよ?




2人がそう言ってくれるだけで、幸せだから…




「行くよ!だって、帰る意味ないでしょ?」




小さく笑う…。






「気を付けてね?無理はしない事。放課後、吹奏楽の練習で会おうな?」





怜とわたしは、手を繋ぎながら教室に向う…




不思議ともう怖くない…




わたしには先生と怜がついていてくれてる。




「怜、わたし大丈夫♪普通に接してちょうだい?」



怜はすこしビックリしたような顔になったけど、すぐ笑顔になって





「もちろん♪優弥が望むなら★」




二人で教室に入る。




蓮くんを見ないようにして、自分の席に向う。

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