君がいた
「……黒龍だっけ?
あんまり自意識過剰にならないでね?
あまりにも惨めだから」
あたしは、冷たい顔で言った。
「な…なんでそんなこと」
幸は、戸惑っていた。
「昨日の見て思ったの…
誰でも自分達のこと知ってるとか
自分が通る道は誰も通らないとか
それはあなた達の常識じゃなくって
あなた達が、自意識過剰なだけ
あなた達が、常識とか言いたいなら別にそれはそれでいいと思うよ??
あなた達が惨めなだけだからさ」
あたしは、空を見上げて言った。