LOVE♥ハンター  ~愛すれば愛するほど

太陽がジリジリと温度を上げていく。

門の前にただただ立っているだけ
なのに汗が溢れ出す。


もうすぐ、チャイムがなる。


小走りで急ぐ学生達。


そんな学生たちの後ろの方に
見え隠れする衛の姿。


でも、確実に衛を視界で捕えた
時、不安が現実になった。



衛はひとりじゃなかった。


スーッとわたしの横を通り過ぎていく。


横にいる女子生徒が横目で
わたしを眺めていく。

そして、クスッて笑ってみせた。




< 117 / 203 >

この作品をシェア

pagetop