LOVE♥ハンター ~愛すれば愛するほど
中には、3枚の便せんにぎっしり
と母の字であいつへの想いが
書き綴られていた。
大好きな優哉さん
あなたと出会えたことはわたし
の人生のなかで一番の幸せでした。
憶えていますか?
あの日、わたしは暑さに参って
しまって、その場に立っていられ
なくて今にも倒れてしまいそう
でした。
そんなわたしを支えてくれたのが
あなたでしたね。
あなたは、急いでいる様子
だったのにわたしのために、
飲み物を買ってきてくれて
近くの公園で自分のハンカチを
濡らしてきてくれた。
そして、「念のために」って
救急車まで呼んでくれて。
こうやって書いてる今でも
新鮮に蘇えってきます。
ふたりして初めて笑い
あったのは病院でしたね。
救急隊員の人たちに、
恋人同士と間違えられて
あなたまで救急車に乗り込む
事になっちゃって。
運ばれた病院があなたが
研修医として勤める病院
だったから、看護婦さんに
「先生、救急車でご出勤
ですか?」
なんてからかわれてた。
わたしは、びっくりも
したけど、あなたがわたしの
主治医になってくれて安心
したんだ。
熱と頭痛、吐き気の症状で
熱中症と診断されたわたしは
あなたの指示のもと入院したよね。