【短編】生チョコ
体育館

転入生

中学2年生だった私はバドミントンの県大会に出場することができた。

田舎の小さな中学校だったので、それだけで全校生徒の注目の的だった。

両親の影響で小さいころからシャトルを追いかけていた私は、全国大会も夢じゃないと言われていて、梅雨の時期の中体連が終わると部長を任せられた。

誰が言ったわけでもない。自然なことだった。

部内をまとめるのにもだいぶ慣れてきた夏休み明け、中学時代の絶好期、中2の2学期に矢沢優が転入してきた。
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