帰って来たお母さん

 この病気で脳死状態となり、お母さんはもう助からないとか。


 私はただただ、茫然となるばかりだった。


 この後…


 私は弟の和樹に電話を入れた。


「…」


 お母さんの状況を知った和樹がため息ついた。


 いつかはお母さんにも、最期が訪れる事を頭では理解しているけれど…


 まさか、こんな形で訪れようとは夢にも思わなかったかも。


 もちろん、私だってそう。


 さっそく、お父さんに電話を入れる。


 お父さんは、お母さんを生涯の伴侶として愛していたから…


 お母さんが助からないって知ったら相当、ショックを受けるだろう。


 何だか、心配になって来た。


 嗚呼、お父さん!

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