好きなもんは好き<短>
驚いた顔の天君は、気まずそうにごもる。
「嘘でもいいから…1回だけでいいから…」
俯いて、悲しそうな声で呟けば。
『花高…?』
心配そうに顔を覗いてくれる天君。
そんな天君も大好きだけど……
「私のこと好きっていいなさぁぁい!」
だから騙されるんだってば。
『うおっ!!
はーなーれーろーー!!!』
天君が近づいてくれた途端、私は天君に抱きいたっていうか飛び付いた。
『騙しただろっっ!』
騙したっちゃあ騙したけど、騙してないっちゃあ騙してない。
言ったことは本心だもん。
「天君好きっっ」
『分かったから!!恥ずかしいこと言うな!するな!』
「じゃあ好きって言って?」
『やだよっ俺お前のこと好きじゃねぇもん!』
んなはっきり言わなくったっていいじゃん!!