☆オカマに恋した☆





 そんなことを考えていると、彼の右手の側に生徒手帳が落ちていることに気がついた。





 静かな風が吹き、生徒手帳が開いた。



ビニールカバーにはさまれた、写真が一瞬見えた。





 私は気になり、起き上がって手にとり、中の写真を見つめた。




半袖の制服を着た、まーちゃんの姿だった。




久しぶりの再会だった。



すごく懐かしい。




丸顔でパッチリとした瞳で笑ってる。




でも目だけは、どこか寂しそうにみえた。
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