☆オカマに恋した☆
「男同士なんて、キモイんだよ!!



オカマになる奴の気持ちも、オカマを好きになる奴の気持ちも理解できねぇな!!」




「うるさいなぁ!!」



 眉の間にシワを寄せ、きつく唇をかみしめている。




 愛のそんな表情は、初めて見た。



 いつもの愛からは、想像できない。



「ハハハ、オモシレ〜」


 先輩は肩を揺すりながら、大げさに笑っているようだった。




先輩が、壊れてく…




「ふざけんじゃないよ!!」
 そう言いながら愛は、怖い顔をしたまま、震える手で先輩の胸倉をつかんだ。




その表情は、男の子だった。




「おっと、男になった!



やれるもんなら、殴ってみろよ〜」



 それでも余裕な表情で、相変わらず先輩はからかい続けていた。
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