Genius~守り人~
視線の嵐の中を抜けていく。


初めの頃は気になって仕方なかった。


特に自分をちらちらと見ながら話をする輩にイラついてたまらなかった。


だから通りすぎる際に鋭い瞳で睨み返したり、時には風刃(フレ=サネ)を飛ばしてみたり。



しかし今はその様な視線は気にならない。


一々気にしているとキリがない。


そのこと自体無駄だ。


それに既に他人のすることなど興味がなくなっていた。














―感情が消えかけているからだろうか―




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