Genius~守り人~
ゴオォォォ
トンネルの入り口が見え始めた頃、轟音に近い音が聞え始めた。
「しまった…最終便だっっ」
氷が叫ぶ。
今日で廃線になるトンネルを通る最後の電車が近づこうとしている。
4人はなんとかトンネルの中間部にある、使われなくなったプラットホームに辿り着いた。
そして、隼人が弥那をホームに引き上げる。
その後ろを電車の先頭が通り抜ける。
しかし、弥那を引き上げた反動でバランスを崩し、電車の最後尾にぶちあたり、弾き飛ばされる。
彼の身体は宙を舞い、線路上へと落下した。
「隼人!」
線路に降り、彼の名を呼ぶが隼人は身動き一つしない。
「動かすな。」
弥那が揺り動かそうとして、來奈に止められる。
「でも、このままじゃ…」
「オレがやる。」
來奈は‘風’で隼人を浮かせプラットホームまで運んでいく。
そしてその側に座ると、彼の胸に自分の手をのせる。
弱いながらも感じることの出来る鼓動
左側から落ちたからか、左肘と左足が折れているらしい。
だが、それ以外に目だった外傷は無さそうだ。
側で不安そうにしていた氷と弥那に伝えると、彼女の表情はとても安心したものに変わる。
トンネルの入り口が見え始めた頃、轟音に近い音が聞え始めた。
「しまった…最終便だっっ」
氷が叫ぶ。
今日で廃線になるトンネルを通る最後の電車が近づこうとしている。
4人はなんとかトンネルの中間部にある、使われなくなったプラットホームに辿り着いた。
そして、隼人が弥那をホームに引き上げる。
その後ろを電車の先頭が通り抜ける。
しかし、弥那を引き上げた反動でバランスを崩し、電車の最後尾にぶちあたり、弾き飛ばされる。
彼の身体は宙を舞い、線路上へと落下した。
「隼人!」
線路に降り、彼の名を呼ぶが隼人は身動き一つしない。
「動かすな。」
弥那が揺り動かそうとして、來奈に止められる。
「でも、このままじゃ…」
「オレがやる。」
來奈は‘風’で隼人を浮かせプラットホームまで運んでいく。
そしてその側に座ると、彼の胸に自分の手をのせる。
弱いながらも感じることの出来る鼓動
左側から落ちたからか、左肘と左足が折れているらしい。
だが、それ以外に目だった外傷は無さそうだ。
側で不安そうにしていた氷と弥那に伝えると、彼女の表情はとても安心したものに変わる。