ねぇ、笑って
「待った?」


市の放送が流れ終わってすぐ、連はやって来た。


「ううん。時間ぴったり」


「そう。ならいいんだけど」


少し気まずい沈黙が流れた。


さっきのメールが原因だ。


「よし。もうとことん遊ぼう」


ニヤリと笑った連。


その目元が微かに染まっていることには気づかないフリをした。


気づいたら気兼ねなく遊べなくなる気がして。


そう思ってる時点で時既に遅しだということに、愛は気づかなかった。
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