唄え!!合唱シスターズ2010
吹奏楽部は去ったものの、何をやるかは決まってなかった。
中途半端にこれはかなりの危機と言えるだろう。
「大変だよ!おうね!なんか大変だよ!」
「何よ朋慧。騒々しいわね。」
「あなじゃなくておうねに言ってるんだよ。わかんないかな?」
「なっ、ズッケットみたいな帽子してるくせに言うじゃない。」
「どーどー。で、朋慧ちゃん何があったの?」
「そうだよ。オーディションのことだよ。みはる達が通ったよ。」
な・・・なんだとぉ
「ねぇ恵里菜、確か第2演劇部がオーディション合格したら私達に特典がつくんだっけ?」
「そうだよ?てゆーか鈴萌ちゃんちゃんと覚えてないとダメだよ?」
てゆーか授業があってる間にあったオーディションのことを知ってるんだろ?結果はまだみんな知らないのに。
と、次の瞬間
ガチャッ
「やっほ~ぃ女子合唱部のみんな~。やったよ~。合格したよ~。」
歌音ちゃんたちが結果を教えにきたけどもう知ってるからどう反応すればいいんだろう?
「それと、今日はスペシャルなゲストも来てるよ。」
誰そのゲストって。
「へぇ~。これがウワサの女子合唱部かぁ~。ん?恵里菜いるし。ここの学校だったんだ。」
誰この女子大生。腰まで届く栗色の髪をワンサイドアップにしたこのキレイな女子大生は。てゆーか恵里菜ちゃんと知り合い?
「恵里菜ちゃんこの人と知り合い?」
「知り合いも何も、この人は恵里菜の親戚にあたる人よ。」
何で鈴萌ちゃんが言うのかとツッコミ入れたいけどやめとこう。
「ども~。恵里菜と恵里菜のメイドな4人以外ははじめまして~。演劇部の藤林杏香。よろしく。」
演劇部の人が何でここに?
「歌音達にから頼まれてた学際での女子合唱部の発表会のことで来たわ。そ、女子合唱部は無事、ウチの学際で歌えるわ。で、時間は4~10分だから。それと後の手続きとかは私に任せといて。あ、学際のための頑張ってね。じゃまたね。」
そういうと杏香って人は部室を後にした。
そろそろ発表会の曲とか考えなきゃね。でも、
「おうね!また大変なことが!!」
だからな~。
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