Angel Memories


「・・・おはよう」



突如、耳元で声がした。

少し高めの、甘美な声。



「調子はどう?」


そう語りかけてくる隣の女性はどうやら敵ではなさそうだ。


「・・・」

ボーっとする脳内が徐々に意識を取り戻す



「・・・あのっ、ここはどこですか?!」


「小さな女の子を知りませんか!?」



------トントントン......


「・・・あの...」


その女性は厨房らしき所で

料理をしているようだ。



「ちょっと落ち着きなさい」


突然そう言われ

僕は少し焦りを落ち着かせる。



こちらに何かを持って歩みよってくる彼女。その時初めてしっかりと顔を見た。



< 30 / 34 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop