恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜
「なぁ…茉央?」
そんなことを考えている俺の腕の中では、茉央が可愛い顔して眠ってる。
一回ベッドに戻そうとしたんだけど、そうすると、茉央は起きたのかと思うくらいにぐずり、俺の服を掴んで離さない。
焦ってもう一度抱き直すと、さっきのぐずりが嘘のように、茉央はまた寝息を立て始める。
そういう所もまた、さっきの希みたいで可愛いなぁ…
そんな茉央ももう2歳。
つい最近生まれたと思っていたら、もう立って歩けるし、言葉も喋れる。
茉央…
お前は知らないだろうけどな、お前がママのお腹にいるって初めて知った時、パパは本当に泣きそうだったんだぞ?
俺は…もう人の親なんだって思うと、嬉しくて仕方なかった。
不安もあったけど…
それ以前に、喜びの方が何倍も何倍も大きかった。