BELLADONNA -沈静の劇薬-





数日前、黒いマントを被った男が家にやって来た。
身なりからして、自分とは桁違いの生活をしている者だとすぐに判断できた。



いくら日は落ちているとはいえ、黒いマントは暑苦しくて場違い。見つかってはならない理由があるのだろう。



男の名は、エルド。



王の使いの一人だという。



そのような男が自分になんのようだと、眉をひそめた。
さらに、自分と自分の住処を何度も映す瞳に苛立ちを感じ始めた。





< 20 / 46 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop