BELLADONNA -沈静の劇薬-

・side………J






今朝の目覚めは悪くはなかったはずだ。
なのに、イライラする。



ああそうか、会議と題して広間に押しやられ目の前のテーブルでは大臣達が自分達の意見をジーノに通そうとしている。



専ら、議題はアルファの事だった。



「私は反対です。素性も知らない者など…。」

「言葉使いもならん奴は話しにならん。」

「平民がここに来れる訳がない。」



などと、話している。
ジーノも同感と言われれば、同感なのだけれど……





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