。゚+蜜月+゚。



「お前が悪い。それくらい、堪えろ」




「・・・・・ディクス様・・・・お怪我は・・・・ありませんか・・・・?・・・・っぁ・・・・ディクス様・・・・・」




ディクスの身体は返り血だらけ。




ミリアは、自分よりもディクスを心配した。




ディクスが冷淡でも怖くても、ミリアの優しい心は変わらなかった。




ディクスを前にすると怖さから、声が少し震えた。




ディクスは呆れたような顔をした。




「馬鹿か、お前は。俺の心配など・・・・」




「・・・・ディクス様がご無事で何よりです・・・」




苦しそうに微笑むミリア。




ディクスは居心地が悪く部屋を後にした。




それから、二日ミリアの部屋に近づかない。




トイがディクスに言った。




「ミリアちゃん、死んじゃうよ!手当てしてあげてよ!」



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