。゚+蜜月+゚。
ひとり、部屋の中で呟く。
今日はディクスがミリアの部屋に来ていない。
ミリアはベッドから落ちるようにおりた。
ディクス様に会いたい。
ディクス様は私なんてどうでもいいのに・・・・、
私は・・・・、道具でしかないのに。
部屋の扉を開けた。
廊下をゆっくり歩く。
ディクス様の部屋は何処かしら・・・・。
壁に寄り掛かるミリア。
「・・・ミリア様・・・?」
マリーの声・・・?
後ろを振り向くミリア。
「マリー・・・・」
そこにマリーなんていない。
ミリアはうずくまる。
寂しい・・・・。
寂しい・・・・。
怖いディクスでもミリアは毎日会いたかった。
寂しかった。
ひとりの部屋は寂しくて冷たい。
ディクスが血を飲みにくるたびに期待した。
ディクスと話せるんじゃないかと。
返事をしてくれるだけでも良かった。
期待していて待っていた。
でも今日は来ない。