秘密事は図書室で~甘い会長の罠~
やっぱり、わかっちゃうかな。
でも「うん」なんて、言いたくない。
「ぇ…な、泣いてなんかないよ?ちょっとあくびしただ……」
「ウソつけ。…あくびでそんなに目が赤くなるかよ。」
必死で考えた言い訳も、瀬那くんにはバレバレみたい。
…でも、泣いてる理由が恋愛だなんて…
言えないよ。
「……アハハ…やっぱりわかっちゃうかぁ…
ちょっとだけ、ね。」
ね のところで首を傾げて瀬那くんを見る。
………と…
「会長のこと?」
「ぇ…?」
瀬那くんは真剣な瞳で
真っ直ぐ聞いてきた。
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