秘密事は図書室で~甘い会長の罠~


こんなのは…

怖く、ない。


先輩に喋りかけられなくなるよりも

全然…大したことない。




「下屋敷先輩の彼氏をとったり…しません。
第一、あたしに奪えるワケないじゃないですか…!!

でも…好きでいるかはあたしの勝手ですから。」




息が苦しい…


意識が朦朧とする中、下屋敷先輩の目を見た。



やっぱり冷たい瞳だけど

びっくりしてるのがわかった。



あたしが「下屋敷先輩から奪ってみせます!!」とでも言うと思ったのかな?


そんなこと言うワケない。

言えるワケない。




でも…

好きでいるだけなら

窓から見てるだけなら

話すだけなら


……許されるでしょ?




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