先生の秘密



「瑠奈はもう出した?」

「…出してないよ。」

「…おいおい、早く出せよな?」

「…はい。」


ぎくしゃくした会話。
もう担任と生徒の関係も崩れてる。


あたしはその場に座り込んだ。


「…?!橋本?!」

「せんせ…気持ち悪い、保健室、いっていいですか?」

「…ああ、大丈夫か?」

「はい。」


これ以上先生と話していたら泣きそうだった。
危ない危ない。
仮病使ってよかった…。


あたしは保健室に行った。

< 89 / 96 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop