先生の秘密



「橋本さん。」

「はい。」


杉山先生はそっとあたしの横に腰をおろした。



「橋本さん。滝川先生と別れたの?」

「―――別れたも何も…あたしは隼人先生と何の関係もないですし…。」

「・・・そっか。でも・・・もしあたしのせいで・・・」



何こいつ・・・
何なの?


無償に腹が立った。



あんたのせいだよ!
別れなきゃならなかったのも・・
こんなに傷つかなきゃいけなくなったのも!!!


それなのに・・・
それなのにどうして?
どうして今さら別れたのとか聞くんだよ!


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