二重人格のお嬢様と万能な執事
☆第七章 ~お嬢様と執事~★

この後、すぐに救急車はきた。

私達は二人で乗り込み、今、手術室の前で待っている。

「セン! 死なないで! 貴方はずっと一緒にいてくれるんでしょ? 不安にさせないで! 貴方は万能な二重人格の私の執事でしょ?」

私はさっきから、この言葉を繰り返していた。

メイはずっと黙っている。

深くまで刺さってると言われた。

心臓には傷がついてないでしょうと言われた。

頭にも、傷がありましたと言われた。

もしかしたら……。

嫌だ!
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