捨 て て や る



『痛いじゃないっ!嬉しくない!』




『…何でぇ?』



涙目になりながら聞いてくる純也





『い〜い?純也。』




『ウンウン』




あんたは犬か。



『ここに"ミカ"って書いてあるでしょ?』



苺とは言えない臭いのする消しゴムには




本人のものであろうサインがくっきり




『ウンウン』





イラッ…





『純也はいい子だからミカちゃんに返してくるよね?』




『え〜俺ミカ嫌い〜』





ビシッ





本日二度目の飛ばした消しゴムは純也のオデコに当たった





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