本気でハマった女
「魁くんは、実夢に騙されてるだけだよ。」
口を開いたのは、りなだった


「ひろくんも私も…実夢に裏切られてるんだから!」


「何がやねん」


「知らないの?実夢ひろくんと付き合ってた時もパニーニの亮さんと付き合ってたんだから!葵さんも実夢に騙されてますよ!それに学校でも…男に色目使ってやりまくってるんだから!」


「りなちゃん?実夢ちゃんは、亮の妹だよ。」

声をあげたのは、ひろ
「嘘だ!あいつは、パニーニの亮の女だ!」


こいつもしかして…
「本当やで。実夢は、亮の妹や。」


「そんなはずない!佳奈がラブホテルに入っていくの見てるんだから!」


「いや俺ら兄弟だけど?」


「きゃーパニーニの亮だよ!」


「亮!どこ行ってたのよ!」


「ん?ちょっとな…ひろ、りなお前等佳奈に騙されてんだよ。」


「「そんな訳ねぇ!」ない!」


「ひろ…お前なにやってんだよ。」


「だっ大地さん…」
U2のオーナーがなんでここに?


「ひろお前なにしてるか分かってるか?実夢さんをレイプするって…そこまでお前落ちぶれたか?」


「違う!……俺ただ……」


「なんだ!はっきりいってみろ!」


「実夢がまだ好きなんです…ずっと騙されてるって思ってた……それでも、好きで…忘れられなかった…久しぶりに会ったら、魁と付き合ってるのが分かって…邪魔したかった…」
やっぱりな…実夢のことまだ好きやったんや…

「馬鹿やろう!お前クビだ。二度と歌舞伎町で働くことも禁止だ。働いてるのが分かったら、どうなるか分かってるだろうな?」


「………」


「なっなによ!実夢は、遊んでるよ!」


亮は、ため息をつきながら
「りな…お前が好きな奴って秀斗だろ?」
秀斗?実夢の友達の?
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