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 その頃、乱宮達は薄暗い社内で、鉄板物色にいそしんでいた。

「おい。疲れた、一服するぞ。」
 乱宮が言った。



「しかし、あのジャスってのはそんなに強いのか?ヒー」
 鈍平は木網に訊ねる。

「でしゅね。あいつの強さは半端じゃ無いでちゅ。」
 木網が答える。

「だが、そんな男が何故地球に?」

「あいつはこの地球、しかも日本が好きなんしゅ。今から百五十年以上前あいつは日本に来ていたでしゅ。」

「百五十年以上前というと、江戸から明治に変わる幕末の動乱の頃か。ヒー」

「でしゅね。…動乱が終決しても、ジャスは日本のこの地に残ったそうでちゅ。」

「この地…この街か。何故?ヒー」

「なんでも、何かの任務が有ったとか…その後でちゅ。奴が正義王(ジャスティ)の力を手に入れちゃのは。」

「それだけじゃ無え。噂だがあいつは、“神殺し”で“風狼神の力”も携えているらしい。」
 乱宮が補足した。
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