？？？

「隼人！もういい、逃げろ！」
　大門が叫ぶ。

「ﾊｧﾊｧ、まだだ！まだやれる。」

　何出弥製作所では、隼人がジークレと対峙していた。額からはﾄﾞｯと血が滴り、フラフラの状態だった。

「隼人さん、頑張れ！」
　一課の社員が応援する。既に他の面々は戦線離脱していた。しかし誰一人その場を離れる事無く、隼人を盛り上げる。

「頑張るじゃん。隼人さん。」
　貴ボンは高みの見物とばかりに、片隅で肉とビールをがっついていた。

「ナンデ！」
　ジークレは、以外に手強い一課の面々にじれったさを感じていた。

「よぉ、あざらし！俺の息子の手術代、稼がせて貰うぞ。」
　隼人は腰の位置で鉄パイプを構え、ジークレに突進した！

「コロス。コロス！」
　ジークレはいきりたって、隼人を待ち構える。


「…！」
　ﾄﾞｻｯ。急に隼人は足がもつれ倒れ込んだ！

「グギヤー！」
　その隼人目がけ、ジークレは突進を開始した！


「隼人ーっ！」
　社員達の悲鳴にも似た叫びがあがる！