ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~
page13※デートを賭けて、いざ勝負?!
【kie※side】



「…はぁ」



最近、あたしの口から出るのはため息ばかり。



理由は1つしかない。



球技会当日の現在も、ワンとまともに仲直りしてないからだ。



「ちょっと、鮎沢ちゃんもしっかり応援しなさいよ!」



麗奈が、あたしの背中をバチンと叩いた。



「イテテ…」

「ほら見て、我らが純平が頑張ってるんだから!」



体育館では、男子のバスケの試合が行われていた。



それを上から見物しているあたし達。



佐倉はたしかに上手かった。



「キャー佐倉くーん!」



もちろん、女子の声援も止まない。



だけど麗奈は、



「まったく純平の人気は、相変わらずね」



なんて涼しい顔。



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