僕等は、それを恋と呼んだ。

キス




「よっ」


日曜日。


天気は、晴れ。暑すぎないくらいの絶好のデート日和。



あたしは、前日に笈原と約束した待ち合わせの場所で笈原を待っていた。


「あ、おはよ」

「悪い、俺のが遅かったな」

「いいよ、まだ待ち合わせの時間より前だし!」


プリントシャツに黒パーカーを着て、ちょっとダボッとしたジーパン姿で現れた笈原。


笈原らしい、かっこいい格好にちょっとドキドキする。


「ん。じゃ、行こうぜ」


ギュッと手を握られ、あたし達は二人で歩きだす。



…やっぱり、休みにデートするのは初だし。



気合いは入れました!!って程じゃないくらいに、
一応…気合いは入れてきた。



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