ナンセンス!

2

僕は更に、○ントリー・ローヤル15年を手に、残った連中を睨みつけた。
一人は、ヤセた男で、出っ歯。 もう一人は、Tシャツにジーンズ。 短い金髪を立たせた男だ。 両腕に刺青をしている。
出っ歯が言った。
「 な・・ ナニしやがるんだ、コイツ・・! 」
ナニって、ウイスキービンを投げつけたんだよ。 見りゃ分かんだろ。
僕は言った。
「 てめえらも、頭で味わうか? サイコーの酔いだぞ? コレ 」
ん? 声が、何か変だ。
星野の声じゃない。 聞いた事、あるんだが・・ 気のせいか?
刺青男が言った。
「 てめえ~・・・! 星川は、ドコ行った? 素直に言わねえと、タダじゃおかねえからな! 」
は? ナニ言ってんの、お前ら。 目の前にいるじゃん。
出っ歯が、刺青男に言う。
「 コイツ・・・ 情報屋の女だ! やっぱり、星野と、ツルんでやがったんだ! 」
・・・は?
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