ナンセンス!

3

・・・さて。
いつ、帰してくれるのかな? 僕、かすみが心配になって来たんだケド・・・
今のところ、かすみからは、何の連絡も無い。 仙道寺のヤンキー共、かすみを、たぶらかしてないだろうな・・・! まあ、自分たちの総長なんだから、それは無いだろう。 もし、かすみの身に何かあったら、あの神岡が黙ってはいまい。 連中とて、そのくらは理解している事だろう。 最上級VIP待遇&要人警護のSP並に、もてなされているハズだ。
いずれにせよ、そろそろ、おいとましよう・・・
そう思った僕は、ふと横を見た。 床から頭の上半分だけを出し、コッチを見ているサバラスを発見。
「 ・・サ、サバラスッ・・・? 」
てめえ、勝手に消えやがって・・ 何で、こんな時に出て来るんだよッ・・・!
先生は・・ まだトイレだ。
サバラスは、無表情につぶやいた。
「 5・4・3・・・ 」
・・・おい。 まさか、ヤルつもりか?
こんな他人の家でやって、どうするんだよっ・・! 先生が戻って来て、突然、部屋にいる僕を見たら・・ どうやって説明するんだよ! 何か、お前・・ 段々と、見境が無くなって来てやしないか? 後先が無いのは、てめえの脳内思考だけで充分だ・・・! シチュエーションを考えろっ!

   ・・・タオルの掛かった、小さなクリーム色のドアが、目の前にある。

「 ・・・・・? 」
やりやがったな、サバラス。 僕の意見は、全く無視か?
最近お前、態度デカイぞ。 そろそろノックしてやろうか?
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