ナンセンス!

2

さて、一発、打ち上げるか・・・!
健康優良不良児どもの、底力を見せてやる。
祥一の家を出た僕は、携帯を出し、早速、かすみに連絡をとった。 引ったくりを捕まえた事で、母親には、かなりの好印象をゲットさせている。 ここで一発、ダメ押しをすれば、美津子先生の株は、かなり上がるだろう。 勝負所だ・・・!
『 ・・路上パフォーマンス? へ~、何でもありなの? 面白そうじゃない! あたし、得意のケーキ作っちゃおうかな。 もちろん、今回限りのタダよ。 先着、十名様までね! あ、ショートにすれば、沢山出来るね。 みちる、店名を考えてよ? 』
イベント大好きのかすみは、エライ乗り気である。
僕は言った。
「 仙道寺の神岡に、声を掛けてくれ。 店や、パフォーマンスで参加しない連中には、客とか、通行人をやってもらうんだ。 一時間単位で、そういったエキストラは、入れ替えだな・・・ エキストラは、最低、二人のツレを連れて来てもらおう。 そうすれば、かなりの人数になる。 そういう連中が、今度は、本当の客を連れて来るだろう 」

『 面白そうだな・・・! そういった、健全な集いは大賛成だ 』
星野も、賛成のようである。
「 出店と、集客の協力を要請したいんだ。 出来るか? 」
星野は答えた。
『 任せとけ! サブは、手品が出来る。 結構、ウマイんだぞ? 』
・・・ヤツは、将来、吉本に入れた方がいいかもしれんな。
龍二とマサの対決も、話題をさらいそうだが・・・?
正木ちゃんの、拳法一日体験ってのも、イケそうな気がする。 護身術指南、の方が
いいか・・・
とりあえず、かすみ・仙道寺・鬼龍会の面々で、やれる所までやってみよう。 あとは、アドリブだ。 どれだけの第三者を集客出来るか、に掛かっている・・・!
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