ナンセンス!
ここは誰? 私はドコ?

1

商店街のイベントは、大成功を収めた。
ヤンキー共も、健全な活動に達成感を感じたらしい。 次回の予定を提案する者は、かなりの数に上った。
 イベント開催中も、大きな混乱やケガも無く、一日中、2メートルの竹馬に乗って歩き回っていた者が、座骨神経痛になった程度であった。
祥一の母親に対する美津子先生の株は、大きく改善された事であろう。
僕は満足だった。

「 あとは、元に戻るだけだね! 」
鬼龍会 星野の執務室で、かすみは言った。
今日は、元に戻る日だ。
星野に頼み、もう一度、部屋を貸してもらったのだ。 イベントの打ち合わせと称して・・・
サバラスが、僕に言った。
「 4人の体と入れ替わる経験など、そうそう滅多に出来るものでは無いぞ? 」
・・・一回でも、フツー出来んわ。 恩着せがましく言うな。 早よ、元に戻せ・・・!
星野が、サバラスに言った。
「 美津子先生のの記憶は、ホントにそのまま、自分の記憶として刷り込まれるんだろうな? 」
例によって、電子手帳のようなものを操作しながら、サバラスが答える。
「 フッ・・ 無論だ。 我々の科学を、あなどってもらっては困るな 」
・・・あなどる以前に、信用がおけんわ。 ナマイキに鼻で笑いおって、態度デカイぞ? お前。
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