ナンセンス!

2

ジャニーズ系が、意外な事を言った。
「 ・・あ、あの・・・ 何か、飲みます・・・? 」
「 ・・・・・ 」
怖い顔して、星野が見る。
「 あ・・ いいです。 すんません・・・ 」
どうやら、イチャモンを付けに来たのではなさそうだ。 停戦合意か? まさか、一緒に茶を飲みに来たのではあるまい。
僕は言った。
「 ・・・ナンの用だ。 友人との会話を、邪魔してまでしゃしゃり出て来たって事は、それなりの目的があっての事なんだろうな? 」
フツー、僕は、こんなドスの効いたセリフなんぞ喋れない。 星野の体であるからこそ、言えるセリフだ。
額をテーブルに付けたまま、眉毛無しは絞り出すような声で言った。
「 オレら・・ 話しがあって・・・・! 」
青葉女子の原田とかいうのを隅田川に浮かせたり、明和女子の榊原をメッタ刺しにした海南とつるんでいるような連中が、話しだと? ・・・信用出来んな。
僕は言った。
「 話しなら、鬼龍会を通じてすれば良いだろう。 何で、こんな所でする必要がある? 」
脂汗を光らせながら、眉毛無しは答えた。
「 それじゃ、オレらの体が危ねえ・・・! うう~、う~・・・ ツブれたかもしれん・・・! 」
簡単にツブれるか。
でもコイツはしばらく、マトモな会話は無理だ。
僕は、横にいた金髪の男に尋ねた。
「 どういう事か、説明してもらおうか? 」
「 ・・オ、オレっすか? 」
お前に聞いてんだ、パイナップル。 他に、ダレが横にいる?
「 あの・・ ナンちゅ~か、その・・・ え~と、あの・・・ はい? 」
パイナップル男は、猛烈に緊張しているらしい。 呂律が回っていない。 まあ無理も無いだろう。 イキナリ、眉毛無しは股間を蹴られ、脂汗を出しながらテーブルに突っ伏して唸ってるし、パイナップル本人の横には、今やウワサの『 鉄パイプの星川 』が座ってんだからな・・・
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