鬼守の巫女
第五十六章 迫る真実

「……初代の……巫女」

そう声を漏らした時だった。

「……あれは……」

火伏さんが小さく呟き、空に向かって指を差す。

彼の示すその先を見つめると、眩しい太陽の光の中を……一羽の白い鶴が飛んでいた。

白い折り紙で折られたその鶴は、紙の翼を羽ばたかせ静かにこちらに降りて来る。
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