恋の旋律

ごめん…こうするしか…




♪由菜♪



広季はあの日以来うちと登下校を共にしている。


嬉しいけど、また襲って来たら…。



そんな恐怖でうちは精神的に辛かった。





「もう食べないの?」


美咲が言った。


最近食べ物が喉を通らない。



思い出すのはあの日の柑乃ちゃんと和斗くんの殺意が滲み出ていた目…。



「大丈夫…俺が守るよ」


耳元ですれ違いざまに広季が囁いた。


「ありがと…」



そんな広季の優しさがうちの心の唯一の支え。



迷惑かけなくなくて、美咲と渋川には話していない。


「なになに~?ラブラブねぃ♪」


「アッアハハ…」



うちは上手く笑えなくなった。




帰り道


「由菜…笑って…?
最近由菜笑ってない
俺…由菜の笑顔が好きなんだよ?」



広季はうちに唇を重ねた。



優しさと温もりが伝わるようだった。



「ごめんね…怖いの
すごく怖い…」


うちは広季に抱き着いた。


「………助けて…広季ッ…!」



───────────


広季Side



初めて由菜は俺を求めた。


いつもは意地張って甘えたくても甘えないツンツンな由菜が今日はすごく素直に気持ちを伝えてきた。


由菜は最近急に痩せた。
クマが出来てるし、目が虚ろ。



いつも元気な由菜をここまで追い詰めるなんて…。


俺はギュッと由菜を抱きしめた。



その細さに驚いた。





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